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遅きに失したと思うのですが [日々の生活]

Blu-ray登場前夜のお話として後に語られるようになるのでしょうか。

いつものインプレスにリコー、著作権保護規格「VCPS」対応の16倍速DVD+R -DVD+R/RWでもデジタル放送録画に対応という記事が。

恐らくDVD-VIDEO(DVD-ROM)で映画を見ているだけの方や、HDD/DVDハイブリッドレコーダでHDD録画→視聴→消去をされている方には意味不明な話なのですが。

DVD-VIDEO(DVD-ROM)は「統一規格」としてどのプレーヤーでも再生が出来ます。
でも、ライトワンス(1回のみ記録)とリライタブル(複数記録)規格は、お互いが覇権を競い疲弊して行ったという過去があります。
恐らくDVD-Rというのが一番ポピュラーですかね。
ユーザーが書き込みできるDVD規格には、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-RAMという5規格が現在存在しています。
何でこんなに有るかと言うと、書き込み規格を策定している組織が2つあり(DVDフォーラムとDVD +RW アライアンス)、どちらも自分たちこそがメインストリームと譲らなかったんですよね。

書き込める回数で分けると、
ライトワンス(1回のみ記録)はDVD-RとDVD+R
リライタブル(複数記録)はDVD-RW、DVD+RW、DVD-RAM
に大別できます。
判らないですよね(^_^;)
DVD-で始まるのがDVDフォーラムの規格、
DVD+で始まるのがDVD +RW アライアンスの規格と思ってください。

そして、デジタル放送を書き込めるのは著作権保護機能が付いている「CPRM」機能を持ったディスクのみ。
上記だとDVD-R/-RW/-RAMがCPRMに対応しています。
そうです、DVDフォーラムの規格のみなんです。

今回発表したリコーはDVD +RW アライアンスのメンバー。
「+」陣営の著作権保護規格がVCPSという名前でメディアがやっとサンプル出荷開始されました。
(規格策定は2004年8月に終わっているのですが・・・)

そして現在「+R/+RW」メディアに書き込めるのは、スゴ録のみ・・・
そのスゴ録でも、いきなりVCPSメディアを入れてHDDに保存されている著作権保護されたハイビジョン番組をDVDへのムーブしようとしても、それは不可能なんです。

もうすぐBlu-rayのレコーダが登場してくるというのに、メディアのサンプル出荷開始って・・・

まさに遅きに失したと思うのですが。

DVDは成功したと良く言われますが、
これはDVD-VIDEO(DVD-ROM)のお話であって、記録型では迷走を続けた失敗規格という側面もあったと思います。
なので、今回のBlu-ray VS HD DVDは速い段階で全ての面で優位だったBlu-rayに一本化して欲しかったと思います。
レコーダが出てくると、2つの規格で争いが起こって互換性の無いメディアが出てきてしまうのは残念だと思います。


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コメント 7

店員佐藤

それはまさに遅きに失したとしか言うしかないですね。(^_^;)
なんの用途があるのか不思議です。
by 店員佐藤 (2006-06-22 21:13) 

akoustam

まぁVCPSはARIBでの認可がなかなか下りなかったという面もありますから、そこらへんは致し方ないですかね。

僕はDVDは完全に「失敗」規格だったと思います。

規格策定直前に、Sony・フィリップスのMMCD規格と、東芝・松下のSD規格を、Sonyが妥協するカタチで統一したわけですが、それを東芝が「うちの勝利」と勘違いして、DVDフォーラム内で好き勝手振る舞って、旧MMCD陣営を冷遇したために、記録型を策定する段階で旧MMCD陣営はDVDフォーラムとは別行動をとり、後にDVDアライアンスを結成して+R/+RWを作ることになります。

一方DVDフォーラム内でも記録方式の統一の話し合いがうまくいかず、Pioneer・SHARPが-RWを、東芝・松下・日立が-RAMを推進することになります。この段階で書き換え型は同じDVDという名前を持ちながら、三つの規格が乱立するという、全く意味不明なモノになってしまいました。

この時に「もう東芝にはついて行けない。」という結論に達したのか、Pioneer・SHARPは東芝とは袂を分かち、Sony・フィリップス陣営に接近。2001年のCEATECでは、Sony・Pioneer・SHARPが後のBlu-ray Discの前進であるDVR-Blueという規格で仲良く出品しています。この時の同じCEATECで、-RAM陣営の東芝・松下・日立は「2層相変化RAMディスク」という別規格でまとまっていました。

この規格分裂の危機に敏感に反応した松下は、すぐにDVDフォーラムとは別組織でやりたかったSonyとの合流を決断、日立も同じく動いたため、DVDフォーラムを維持して甘い汁を吸いたかった東芝だけが孤立して、現在のBDとHD DVD争いにつながっていくわけです。

このように今の青紫色光ディスクの規格争いも、元をたどればDVDで無理に規格を統一し、東芝が主導権を握ったことのしこりが大元の原因になっているといえます。僕はVHSとβの時のように、無理に統一はせず東芝が白旗をあげるカタチで決着すれば、余計なしこりが残らないと思うので、BD陣営には完膚無きまでにHD DVDを叩きつぶして欲しいです。
by akoustam (2006-06-23 00:38) 

arkstar

>店員佐藤さん
+の方が他機種互換が取れているので(-は自己録再しか保証してなかったハズ)
メディアの融通性という意味では、+の方が良いなと思うんです。
でも、今更って感じがしますよね(^_^;)

>akoustamさん
そうですよね、DVD-ROMの時も一悶着ありましたからねぇ。
ただ、容量的にはSDかなぁって漠然と思ってました。

記録型の迷走は目も当てられない状態でしたよね。
結局の所ドライブメーカーが全てOKの製品を発売して、どのメディアでも大丈夫な状況になって落ち着いた感じはありますが、
それでもわからない人がメディアを買いに行くと何を買えば良いのか全く判りませんからね。

Blu-ray VS HD DVD は実際の所家電向けの製品は、東芝がHD DVDでそれ以外の陣営がBlu-rayとなり、
お店での占有面積で勢力図が手に取るように判るので、両陣営製品が揃った所ですぐに決着となりそうな気もしてます。
by arkstar (2006-06-23 17:00) 

山猫庵

DVD±RWのメディア、サンプルなどで数枚所有していますが
「一度も」使った事がありません。使い勝手悪すぎるし。
ウチではDVD-RAMが一番よく使われているかも。
だってフロッピー感覚で気楽に使えるので(^_^;)
by 山猫庵 (2006-06-24 15:08) 

arkstar

>山猫庵さん
感覚的に+RWがほぼRAMと同等ですね。
ただ、耐久力はRAMの方がありますよね。
私は逆にRAMは使っていないんですよね。
(理由は一つ、PS2で読み込み不可なので ^_^;)
以前はR、RW共に+でしたが、
現在はRが―、RWが+なんです。
by arkstar (2006-06-24 18:31) 

PC使い

>arkstar
>以前はR、RW共に+でしたが、
>現在はRが―、RWが+なんです。
私もそうです。ためし焼きはPCから編集後に行うことがよいので、+RWのほうが使い勝手がよく、本焼きはDVDプレーヤーやDVDレコーダーから読みたいので-Rというように使い分けられています。PCでの使い勝手のよさで-RWが+RW相当だったら+陣営などなきに等しい・・・と思います。
by PC使い (2006-09-06 05:08) 

arkstar

>PC使いさん
はじめまして。ようこそ。
私がRを-にしたのは、お店に+Rが置いてない状態になって来てしまったからなんですよね(^_^;)
確かに、もし-RWが+RWなみだったら、+はあっという間になくなってしまっていたでしょうね。
HDD/DVDレコーダを買った今でも、-RのビデオモードとVRモードは訳が分からないのですが・・・
+RならDVD-ROM互換モードでおしまいなのですが。
私が-にまだ馴染めないのはその辺りにあるのかもしれません。
by arkstar (2006-09-06 19:26) 

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