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千里眼トランス・オブ・ウォー(上)(下) 松岡圭祐 [読書な時間]

お休みの時にはまとめて読めますねぇ。


タイトル:千里眼トランス・オブ・ウォー(上)
作者:松岡圭祐
出版社:小学館
ISBN:4-09-403797-7
価格:本体619円+税

タイトル:千里眼トランス・オブ・ウォー(下)
作者:松岡圭祐
出版社:小学館
ISBN:4-09-403798-5
価格:本体619円+税

何だか消化不良というのが、読み終わっての感覚なんです。
確かに、上下巻で、436頁+435頁とボリューム的には確かに有るのですが、
上巻の8割を丸々と過去の回想シーンに割り当ててしまっているので、
こと上巻に限って言えば本筋は何処に有るの?って感じになります。
そして下巻に入っても暫くは本筋の背景説明になっている部分が散見され、
やっと筋が通り始めたら、おしまいって感じなんです。
それに、終わらせ方も大団円にはなっているものの、
次作へしっかりと繋がるように、あの組織の人間を配置していたりと、
ちょっと作戦が読めてしまうなぁという感じです。

そして、当の主人公、岬美由紀さんの臨床心理士の顔というよりは、
ドンパチの顔の部分が強調されすぎている所がちょっと気にはなります。
いつもは、「自衛隊とは縁を切ったはずなのに、なぜ戦闘機やヘリに乗っているんだろう」
という葛藤が描かれるのですが、
今回は、何だか好んで戦うシーンが有るような気がします。

トランス・オブ・ウォーの回避作を自ら示すシーンはクライマックス間近の
見せ所なのですが、少しムリがあるような気もしたり(^_^;)

ちょっと消化不良感を感じてしまいました。


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コメント 2

Virgo

シリーズも長くなるとそんな話もきっとあるという事で。
by Virgo (2007-08-19 15:39) 

arkstar

>Virgoさん
この千里眼シリーズって最初は新書で発売になっているのですが、
ポケット文庫版になる時にそれぞれ数百枚単位で加筆が入っています。
なので、加筆が説明の部分だったらちょっと勿体無いなぁって感じです。
by arkstar (2007-08-20 00:54) 

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